生きるとか死ぬとか父親とかの見逃し動画を1話から無料視聴する方法【最新話まで】

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「生きるとか死ぬとか父親とか」

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生きるとか死ぬとか父親とかの見逃し動画まとめ

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<見逃し動画>第12話 
 
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第12話の公式あらすじ

父について綴ったエッセイ本がついに完成!そして、トキコ(吉田羊)と父(國村隼)は、亡くなった母の出刃包丁を研ぎに行く。二人の間にはいつもとは少し違った穏やかな空気が流れているが、トキコはラジオの放送時間の変更を提案され悩んでいた。深夜番組から昼間の帯番組というステップアップの提案だ。トキコは珍しく父に相談を持ち掛ける。その時、父がトキコに贈った言葉とは…?バラバラだった家族がようやく父と母と娘の三人家族になる、心温まるフィナーレ!
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

第12話のネタバレはここをクリック
母の形見
トキコの毎週お馴染みラジオの人生相談のコーナーが始まる。今回の相談は、どちらかというと、トキコに対する質問だった。
 
トキコは、いつも他人の相談に乗っているが、それが嫌になったりはしないのか、というのだ。
 
これに対し、トキコは、持論を語る。もちろん、これでいいのかどうかは分からず手探りの部分はあるのは、確か。
 
しかし、トキコが何かしらの回答をすることで、その問題を解決するヒントになればとは、感じているというトキコ。
 
番組が終わり、帰り際にプロデューサー・落合に呼び止められるトキコ。落合曰く、次のクールから、今の番組を平日の昼間にやってみないかという。
 
これには、さすがのトキコも即答はできなかった。時間帯も変われば、リスナー層も変わる。
 
だが、今やっている番組もじわじわとリスナー層に当初より幅が出てきているのも確かだった。
 
そんなある休日、トキコは、哲也の買い物に付き合うことになっていた。
 
哲也は、会うなり、亡くなった母が使っていた出刃包丁が出てきたので、それを研ぎに出すので、最初に金物屋に行くという。
 
下町の路地を父娘は、歩きながら、ここ最近の都市開発やタワーマンションの乱立を嘆いていた。
 
金物屋の職人によると、出来上がりまでには日にちがかかるというが、哲也は、それをトキコの自宅へ送るようにした。
 
哲也は、母の形見をトキコに使ってもらおうとして、持ってきたらしいのだった。
 
 
老舗の逞しさ
その金物屋は、創業から230年続く老舗だった。女将は言う。新しい人たちが増えて、にぎやかになっていい。私たちは、これまでの商売をしっかりとやっていくだけだと。
 
確かに、そうだった。ここに店を構える商売人にとっては、地元の人口が増えるに越したことはないのだ。
 
次に、二人は、腹ごしらえのため、老舗のとんかつ屋にやってきた。定食を二人そろって、頬張っていると、哲也がトキコのお悩み相談に乗るという。
 
ちなみに、哲也は、トキコの本も読んだこともなければ、ラジオも聞いたことはない。
 
落合からの提案を哲也に相談してみるトキコ。哲也はこれに、こう答える。
 
金物屋の女将を見習えばいい。トキコは、周りが変わっても今まで通り、手を抜かずやっていれば、自ずと道は開かれると。
 
トキコは、忘れていた。失敗したとはいえ、哲也も紛れもない商売人だったことを。
 
すると、哲也は、おもむろに、封筒をトキコに手渡した。一瞬、不安がよぎる。なぜなら、哲也からの悪い知らせは、決まってこういう封筒に入ってトキコに届いてきたからだ。
 
だが、予想を裏切り、その中には、哲也の書いた、亡くなった母がよく行っていた老舗の一覧がずらりと並んだ申し継ぎがあったのだった。
 
 
哲也の背中
これまで亡くなった母が哲也とトキコの間に立って、二人をつなぎとめていた。
 
しかし、今回の申し継ぎをもらって、母とトキコの間を確かにつなぎとめたのは、哲也だった。
 
トキコには、このとき初めて哲也が父親に見えたのだった。
 
亡くなった母のことも書いた、トキコの新刊を哲也に渡した。哲也は、今までトキコの著書を一冊も読んだことはない。
 
だが、そのことでようやく、今になって三人が家族になったことを実感し、そのことを天国にいる母へと報告するトキコだった。
 
トキコは、落合の番組改編の話を快諾した。独身で子供がいないトキコにどこまでできるかは、正直不安なところはある。
 
しかし、冷静になって考えてみると、結婚して子供を産む人生は、母の送った人生そのものでもあることに気づいたというトキコ。
 
昼間の主なリスナー層としては、主婦、そして、自営業の男性などが多いらしい。
 
この、自営業も考え方次第では、かつても哲也の姿でもあったのだ。
 
だから、哲也と母の間に立って、トキコが家族になったように、様々な人の気持ちに寄り添い、一人で苦しみを抱えて悩んでいる人の助けになりたい、こう誓うトキコだった。
第12話の感想はここをクリック
今回でとうとう最終回を迎えた『生きるとか死ぬとか父親とか』。この最終回の見せ場といえば、何と言ってもトキコ役の吉田羊がアカペラで、主題歌の「ever since」を歌うところだろう。
 
すごい演出だと思う。ever sinceの和訳は、「それ以来」という意味。今回のエピソードで、哲也が初めて父親に見えて、トキコは、母のことを初めて書いた本を哲也に贈り、家族がひとつになった。
 
これを機に、「それ以来」ずっと三人は、家族なんだ。というところの解釈で良いとは思うが、吉田羊の歌唱力も去ることながら、その尺の長さにも脱帽した。
 
最初、トキコは、橋の下で雨宿りして、歌いだすが、そのうち、1番を歌い終えると、構わず雨の中を歩いて行った。
 
ドラマには、すべてのシーンに作り手の意味が込められているという。このシーンを個人的にあえて解釈するなら、雨は行く手を遮るものととることもできるだろう。
 
そこから連想して、それ以来ずっと、トキコの人生は、幾多の困難があっても、三人が家族であることは、変わらない。
 
そう言った、トキコの強い意思表示のようなものであったのだと思う。
<見逃し動画>第11話 
 
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第11話の公式あらすじ

母が亡くなった後、父(國村隼)の商売は上手くいかなくなった。ある日、家賃の催促状が届く。父はトキコ(松岡茉優)に黙って家を手放していたのだ。二人の関係はどんどん悪化していった。引っ越しのための片付けに、トキコは友人の北野(大友花恋)とミナミ(さいとうなり)を呼んだ。着々と作業をする中、3人は母の「秘密」を見つけてしまう。
そして、現代のトキコ(吉田羊)はこの話をどうしても書き進めることができなかったが…。
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

第11話のネタバレはここをクリック
家の話
トキコの母が亡くなっても、哲也との父娘二人の生活は続いていた。
 
ある日のこと、家に今まで見たことない、家賃の督促状が届いた。
 
不審に思ったトキコは、その郵便のことを哲也に訊くと、この家は、哲也がすでに売って、賃貸契約で住んでいるということが、ここで初めて分かる。
 
哲也いわく、仕事がうまく行かなくなって、纏まった金が必要になったらしい。
 
そんなことはまったくもって、寝耳に水の話で、トキコは、哲也の、この身勝手な行動がどうしても許せなかった。
 
まだ、母の仏壇の前で、報告もしていないという。
 
これをトキコが、哲也の代わりにやろうとすると、そこだけは、哲也自身が届いた督促状を仏壇に立てて、手を合わせるのだった。
 
哲也の仕事が上手くいかなくなったのも、ひとつの原因としては、母が亡くなったことが挙げられるだろう。
 
そのうち、哲也の仕事はとうとう立ち行かなくなり、それをトキコの貯金などを充ててみても、もうどうにもならなくなった。
 
いよいよ、首が回らなくなった蒲原家の父娘は、家を出ていかなければならなくなった。
 
このころが、思い返すと哲也との関係が一番悪かったかもしれない。
 
トキコは、これを機に一人暮らしをすることになるが、哲也は、何時まで経っても、何を言っても、引っ越しの準備を始めようとはしなかった。
 
そんなある日、親友の北野とミナミがトキコの引っ越しの手伝いに来てくれたことがあった。
 
 
秘密の箱
二階には、数え切れないほどの物で溢れかえっており、その片付けを二人には手伝ってもらった。
 
それでも、全く協力的にはならない哲也に苛立つトキコ。それを見たミナミが、哲也は心の整理ができてないのでは? と言う。
 
たしかにそうかも知れない。トキコは、荷物を整理して、気持ちを切り替えることが出来たが、哲也は、この家を手放すという現実を直視出来ないでいたのかもしれない。
 
すると、ここで、トキコの回想が急に途切れてしまう。なぜか、この先の記憶がすっぽりと抜けている感じがする。
 
締め切りを先に伸ばしてもらおうと、相談していると、ようやく、その、忘れていた、押入れの中から見つかった、重大なもののことを思い出すトキコ。
 
それは、押し入れから見つかったブリキで出来た衣装ケースだった。その中には、真新しい新品の、それも高級品の衣服やカバン、なかでも百万円もする毛皮のコートまであった。
 
これが、何を意味するのか、それは、一目瞭然だったが、トキコは、それを認めたくなかった。
 
だから、忘れて記憶の奥にしまい込んで、これまで誤魔化して生きてきた。
 
そう、母は、哲也の稼いだ金で高い買い物をして、家族に悟られぬよう、孤独な気持ちを紛らわせていたのだった。
 
 
哲也の後悔
そのとき、湧き出てきた感情は、当時のトキコには、どうしようもなかった。
 
だから、哲也を許せなかった。そして、その記憶を忘れて、前に進もうとした。
 
歳を重ねて、今、母の孤独を思うと、胸が張り裂けそうだった。断腸の思いで、トキコは、書き進めていった。
 
そう、今度こそ本当に、前に進むために。その原稿を書いたトキコは、一番高い百万円のコートをもって、年老いた哲也のもとを訪ねた。
 
トキコは、美味しいモンブランを哲也と一緒に食べた。哲也の大好きなミルクティーは、トキコが淹れてやった。
 
食べる前にコートを目の前に出し、そのコートを母が買っていた事実を告げる。
 
あの、いつも明るくかっこいい人が孤独なんて感じるはずがない。そんなことはないのだ。
 
母だって、トキコや哲也と同じ人間だったのだ。すると、いつしか、哲也はモンブランを食べながら、トキコの目の前で涙を流した。
 
この哲也の涙を見て、初めてトキコは、哲也を許すことが出来たのだった。
第11話の感想はここをクリック
最終回の直前でやっと、トキコのひた隠しにしてきた、というより、忘れようと無意識のうちにしていた「秘密」が明らかになった。
 
それは、今回、初めて哲也が知った事実であり、生前の母からは想像のつかないものだった。
 
生前に見つかっていたら、どうだっただろうか。というより、もし、トキコの母が、生きていれば、もしかすると、家を売らなくて済んだのかもしれない。
 
そして、あの遺品は、もっと増えていて、それはそれで、目について見つかったとしたら、きっとトキコは、母にもっと寄り添って親孝行できたのではないだろうか。
 
だが、もしも、母がそのまま生きていれば、哲也は、自分の行いを恥じることが出来なかったということも考えられる。
 
自分は外で愛人を作り、家に帰ると、母は明るく振る舞って家を守っていてくれる。
 
そこで、母が、孤独を感じていた事実を知って、哲也が改心できたのか、というと、もしかしたら、そこは、家庭などを省みることはできなかっただろう。
 
トキコの母は、遺品をもって、生前には夫である哲也に言えなかった孤独というものを、トキコを通して伝えることが出来たとも考えられる。
 
そういう意味では、今回のエピソードで、初めて三人の家族の絆が確かなものになったのだと思う。
<見逃し動画>第10話 
 
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第10話の公式あらすじ

父(國村隼)のことだけでなく、亡き母(富田靖子)のことについても、ありのままを書こうと決めたトキコ(吉田羊)は、お互い今まで触れてこなかった話を父に持ちかける。20代のころのトキコ(松岡茉優)は父と母を同時に介護する過酷な日々を送っていた。そしてある日、双方に決定的な事件が起こる。事態を1人で抱えることに限界を感じたトキコは、父の元に密かに通う「あの人」を頼るしかないと苦渋の決断をするのだった…。
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

第10話のネタバレはここをクリック
過酷な日々の始まり
トキコは、亡くなった母の墓参りが終わって、父・哲也と弁当を食べながら、ふと、母のことについて、全て書けていないことに思い当たる。
 
そして、それを書こうと、哲也に告げ、今まで二人の間で避けてきた母の一面を語りだした…。
 
母の手術が終わったことを哲也に報告した。その頃、哲也は、薬の副作用で寝ていることがほとんどだった。
 
しかし、無事手術が終わったことを聞き、安堵と悔しさと自己嫌悪からか、男泣きに涙を流すのだった。
 
それから、母は、一般病棟に移ったが、術後の回復状況により、トキコは、休職して病院に寝泊まりすることになった。
 
母は、早く良くなって旅行に行きたいと言った。大好きなイタリアへトキコと一緒に。
 
できないのなら、せめてイタリア映画を映画館で観たいという母。
 
母は、ひまわりという、悲しいけど、だけどヒロインが全く涙を見せない映画が好きだと言った。
 
その夜、深夜に母は、尿意を覚え寝ているトキコを起こして、トイレまでの付き添いを頼んだ。
 
個室トイレまで母を連れていき、外に出て待っている間、そのままウトウトとしてしまうトキコ。
 
ちょうど同じ頃、哲也は、病室から抜け出して、夜の病棟を徘徊し始めていた。
 
たまたま、その姿を看護師が発見し、名前を呼ぶが反応がない。看護師は、哲也の後をつけていった。
 
 
良心の呵責
哲也は、そのまま屋上へと上がって、柵をよじ登って自殺を図ろうとした。
 
その連絡が、トキコのもとへ来て、病院側から哲也の側にいつも誰かしら、付き添っていてほしいと言われてしまう。
 
20代のトキコには、酷な話だった。かたや生きようと必死になっている母と、反対のベクトルを向いている父親と。
 
同時に二人の介護は、どう考えても無理だったが、病院を責めることなどできなかった。
 
そこで、叔母に電話をしてみるトキコ。叔母には、もうすでに母の介護を交代で頼んでいたが、哲也の介護も頼みたくて電話はしてもやはり、言い出せなかった。
 
トキコは、決断に迫られた。哲也の介護ができる、ある女性の顔が浮かんだが、その人は、トキコにとっては赤の他人だった。
 
そうするしかなかった。トキコは、置いてあった哲也のケータイの着信履歴から、その人に電話した。
 
何度か会ったことがある、その人は、トキコの名前も知っていた。その人は冷静で冷たい感じがした。
 
状況を早口で説明するトキコの頼みを的確に理解して、頼みを受け入れてくれた。
 
これは、母への裏切りではないのか。トキコは、自分を責めずにはいられなかった。
 
 
神格化された母
頼ってくれてありがとう。そう言って、あの女は、母の苦手な赤い花と赤い服を着てやってきた。
 
悔しくて悔しくて堪らなかった。そして、自分の無力さに絶望した…。
 
母には、このことは直接言ってはいないが察していただろう。そして、母も、トキコも平気そうにはしていたが、傷ついていたのは間違いない。
 
そんなツライことから目を背けていたら、大切なことまで見えなくなって忘れてしまうということが、今、やっとトキコは気がついたのだ。
 
…哲也には哲也の生き方がある。当時、トキコは、自分のそう言い聞かせた。
 
衰弱していく母に、トキコはどうしても、どこにも行かないでと、言うことができなかった。
 
こうして、哲也より先に死なないでという約束は、あっけなく裏切られ、母は、この世を去った。
 
ここで、いったん、よくできた母とやりたい放題の父とその間に生まれた冴えない娘・トキコの三人家族は、終わりをつげた。
 
それ以来、哲也は、朝一番で母の仏壇に白米を炊いて、お供えすることが日課になった。
 
まるでそれは、生きている間にできなかったことを哲也がやっているように見えた。
 
それからというもの、トキコと哲也の間をかろうじて繋ぎ止めるための唯一の方法として、二人は母を神格化していくことになる。
第10話の感想はここをクリック
前回に引き続き、今回もトキコの母の話であった。母の手術が終わり、哲也の介護を愛人に頼み、母は他界してまでの内容で、これまでの、ちょっとコミカルな部分は微塵もなかった。
 
そのなかで、母が語ったイタリア映画「ひまわり」の話。そのあらすじは、あたかもトキコの家族に起こっていた、そのものであったろうと思う。
 
恋に落ち結婚した夫が戦地に行き、帰って来ないので訪ねてみると、知らない女性と新しい家族を作っていた。
 
その映画に出てくるヒロインは、決して泣かなかったという。母は、この映画を見たいと言い、さらに、この映画を是非トキコにも見て欲しいと告げた。
 
これは、泣いてばかりではなくて、どんなツライことも踏ん張って、強い心を持って生きてほしいという、母からのメッセージも込められているのではないだろうか。
 
次回予告では、なぜかトキコが突然書けなくなるという、トラブルが発生してしまう。
 
「失われた記憶」と「母の遺品」が大きなキーワードになるらしいが、何より、予告を見た段階で、すでにトキコが泣き崩れていたのが、大変印象的である。
 
果たして、どのようなエピソードが待っているのか、とても気になるところである。
<見逃し動画>第9話 
 
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第9話の公式あらすじ

トキコ(吉田羊)と父(國村隼)は母のお墓参りに行く。母(富田靖子)との思い出話をしているうちに、トキコは家族の中で起きたある出来事の始まりを思い出す。時は遡り、20代のトキコ(松岡茉優)。C型肝炎で入院する父を毎日のように見舞う若き日のトキコと母だったが、なんと母自身にも癌がみつかってしまう。トキコにとって父と母を同時に介護する壮絶な日々が始まった。ある日、父の病室に見慣れぬ赤い花が飾られており…。
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

第9話のネタバレはここをクリック
母に対する信仰
エッセイストの蒲原トキコは、父・哲也のことについて、書くことになった。
 
しっかり者の母は、二人を残して他界しており、今更書こうと思っても取材対象がいないので、そういう歯痒い思いは、哲也に対してはしたくなかった。
 
これまで、哲也の日常などを書いてきたのだが、最近は、哲也と出かけることもめっきり減って、書くネタに困っていた。
 
そんなとき、担当の編集者から、母のことについて書いてはどうか、と提案がある。
 
トキコにとって、そうしたい気持ちはあったが、なぜか、母について書こうとすると、ひとつの信仰のように、光があたった部分しか書けないのだった。
 
そこで、担当者は、取材費を出すので、家族旅行に二人で出かけて、思い出の地を巡ってみてはどうか、という申し出がある。
 
トキコは、即答は避けたが、今度の墓参りのときに、それを哲也に訊いてみることにした。
 
今回の墓参りには、哲也の提案で弁当持参となった。墓参りが無事に済み、弁当箱を広げて、トキコは、どこか旅行に行かないかと、訊いてみた。
 
そのとき、ちょうど、トキコの作ってきた、哲也の好きな味噌汁を口にして、自然に話は哲也の入院したときの話になる。
 
哲也は、トキコが20代のとき、入院した。それが、蒲原家の不幸の始まりだった。
 
 
哲也の好物
哲也は、酒は飲まなかったが、C型肝炎になってしまったのだ。母は、毎日のように哲也の好きなものをこしらえては、病院に通った。
 
哲也は、大根を細く切ったのが入った味噌汁が好物で、それを魔法瓶に入れていくと、美味い美味いと言って、飲んでいた。
 
哲也の好物は、母の手料理の中にいくつもあったが、トキコの母が好きなものと言えば、ミルフィーユぐらいしか、記憶になかった。
 
病室には、いつも白いカラーが花瓶に挿してあった。そして、哲也が入院生活を送る一方で、もうひとつの深刻な事態が発覚しようとしていた。
 
その頃、母は、胸焼けや胃もたれを訴えていたが、それが、どうやらガンである可能性があり、精密検査のため、大きな病院へ行くことになった。
 
母は、トキコに一緒について来て、と頼んだが、トキコはそのとき、現実を直視できず付きそうことができなかった。
 
結局、母にガンが見つかった。当時は、まだガン治療というものが広く知られていない時代で、ガン=死というイメージしかなかった。
 
治療というよりも、ガン細胞の見られる臓器を一刻も早い摘出することを勧められ、母は入院することになってしまった。
 
 
母の全て
トキコは、その残酷な事実を、いつも母が来てくれることを楽しみにしている哲也に伝えなければならなかった。
 
落ち着いて聞いて、と前置きしたものの、母がガンで手術をすると聞くと、哲也は病室を飛び出してしまう。
 
この日、哲也の心は、壊れてしまった。医師の判断で、この日から精神安定剤が哲也に投与された。
 
今訊いてみても、この日以降のことは、哲也はあまり記憶にないという。毎日、見舞いに来て好物を食べさせてくれる母のことしか覚えてないらしい。
 
そのときの、自分を振り返って、哲也もやりきれなさを感じているようだった。
 
母の手術は、6時間にまで及んだ。病室に戻った母は、麻酔によって眠っていた。手術は成功したと、医師は淡々とトキコに説明した。
 
翌日、そのことを哲也に伝える必要があった。トキコは、見様見真似で哲也の好物の味噌汁を作り、哲也の病室へと向かった。
 
哲也の病室には、よりによって、花瓶に母の苦手な赤い花が挿してあった。このとき、トキコの記憶の無意識に蓋をして、目を背けていた部分が鮮明に蘇った。
 
そして、トキコは担当に電話をする。次回の原稿のネタに提案してもらった旅行の件は、却下するが、その代わり、母について全てのことを書く、と告げるのだった。
第9話の感想はここをクリック
今回のエピソードでは、これまであまり語られることのなかった、トキコの母の「真実」が初めて語られた。
 
おそらく、前々回にトキコの「秘密」と言っていた部分のさらけ出してしまうかもしれないので、かなり緊迫した重い空気感になってきた。
 
毎回恒例のラジオのお悩み相談も今回は、カット。物語がクライマックスに向かっていることを予感させるものがあった。
 
これまで、断片的にではあったが、哲也が入院していたことは、分かっていた。
 
今回明らかになったのは、哲也の入院と時を同じくして、母のガンが見つかり、入院して手術したことである。
 
また、それを知った哲也は、母のそばにいてやれない自分の無力さから、心を病んでしまったという。
 
しかも、トキコにとっては、両親がどちらも入院し、さらに母に至っては、当時死を意味するとまでいう、ガンを宣告されている。
 
このときの、トキコの心労たるや計り知れない、凄まじいものだったに違いない。
 
そして、そんな状況で、追い打ちをかけたのが、哲也のもとに現れた、赤い花の女性の存在である。
 
この赤い花の女性の存在は、時折これも断片的には分かっていたことだが、トキコにとっては、不快極まりないうことは、想像に難くない。
 
いずれにしても、ちょっと息苦しさえ感じてしまう展開だが、次回もトキコの奮闘記録を見守りたいと思う。
<見逃し動画>第8話 
 
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第8話の公式あらすじ

トキコ(吉田羊)のもとに、結婚直前で別れた元パートナー・青柳タツヤ(岩崎う大)から「久しぶりに会おう」とのメッセージが。迷ったトキコだったがタツヤが東京を離れることを知り、会うことに。思い出話に花が咲く中、過去の自分の言動を省みるトキコ。仕事がうまくいかず「専業主夫」状態だったタツヤにトキコは心無い態度をとっていたのだ。そして、仕事仲間である東(田中みな実)からも結婚・退社の相談をされ…。
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

第8話のネタバレはここをクリック
売れっ子から専業主夫に
ある日のこと、トキコに、数ヶ月前別れたタツヤからメッセージが届く。メッセージには、近況伺いの言葉と、近いうちに会えないかと書いてあった。
 
トキコは、忙しいことにかこつけて、会えない旨を一度は返信したが、タツヤは、近々実家がある田舎に帰ることになったので、もう一度会いたかったのだという。
 
タツヤは、現在実家に母が一人暮らし。つい先日、脳梗塞で倒れてしまい、命に別状はなかったが、身体の半分が麻痺しており、介護が必要な状態である。
 
タツヤ一人で母の介護をするわけではないが、現在介護保険の申請中で、これを機会に実家に帰ることになったらしい。
 
かつて、タツヤは、超売れっ子のライターだった。ところが、時がたつにつれ、タツヤを使っていた雑誌媒体が次々に廃刊になり、仕事は減る一方。
 
最終的に、タツヤは、専業主夫になっていた。専業主夫をやって分かったのは、まだ専業主婦という言葉や社会のシステムが予想以上に整っていないことを実感したという。
 
トキコは、時間を作って、喫茶店でタツヤと待ち合わせをした。しばらくすると、一緒に外を歩きたいと言い出して、雨のなか、昔よく二人で歩いた道を思い出話をしながら歩いた。
 
二人でジョギングを始めて、トキコは、半年でヤメたが、タツヤは三年続いた話。
 
そして、糖質制限ダイエットが流行って、ついでに中華鍋を購入したタツヤは使いこなすまで、諦めなかった話などして、二人で笑いあった。
 
 
パートナーの助けを求める声
トキコは、結婚を決心できなかったことを、タツヤには申し訳なく思っていた。
 
タツヤは、そのことには、当時自分を見失っていたと振り返って言った。
 
未婚の無職、または何者でもない自分への不安や焦りが、あの頃は確かにあって、自分を追い込んでいたのかもしれない。
 
それでも、稼ぎにならなくても、書き続けていれば、自分を見失わずに済んだと思う、とタツヤは言うのだった。
 
これを聞いて、トキコは、そのときタツヤに寄り添い、助けてやれなかったことをひどく後悔していた。
 
あるとき、ラジオ番組でトキコと長年パートナーを務めてきたアナウンサーの東が、新入社員を前に表情が少し曇ったことに、トキコは気がついた。
 
聞けば、東には、1年ほど前から交際している人がいる。彼といると、心が満たされて、この1年で考え方が変わってきたという。
 
これからも、仕事をバリバリやるつもりだったが、専業主婦になって幸せに暮らしたいと思い直すようになった。
 
彼には、すでに相談しているが、経済的には問題ないので、彼は、東の意志を尊重することになっている。
 
東からすると、自分の代わりなんていくらでもいる、ただ容姿だけの飾り物なんだとまで言い出した。
 
 
恋は盲目と言うけれど
トキコは、東にはリスペクトの念を持っていた。少なくとも、トキコにとっては、東は、かけがえのない、頼りがいのあるパートナーに違いなかった。
 
さらに、結婚というものを目の前にして、自分を見失いかけていることを、東に警告する。
 
恋愛によって、無条件に自分を全肯定できるのは分かる。だからと言って、それによって、仕事をしている自分を否定してしまったら、それこそ、タツヤとトキコのようになりかねない、と。
 
こうして、トキコは、仕事のパートナー・東を失うようなことは、回避できたが、これも、この間、タツヤとそんな話をしたおかげだった。
 
もう取り返しがつかないことは、分かっていたが、トキコは、自分が嫌なことをタツヤに押し付けていただけだったことに、思い当たって、もう一度、タツヤに会いに行った。
 
バスに乗る寸前のタツヤにタラレバの話をするが、逆を返せば、タツヤもそれを受け入れていたのは事実だし、タツヤは家のことをトキコから奪ったとも言える。
 
しばらくすると、タツヤから便りが届いた。そこには、また地元タウン誌でライティングを始めたとあり、その掲載雑誌が同封されていた。
 
これを見て、トキコは、ハツラツとした気持ちで、タツヤの置いていった中華鍋を使えるように練習するのだった。
第8話の感想はここをクリック
今回のエピソードでは、トキコの結婚直前までいって別れたパートナーが登場した。つい数ヶ月前に別れたと言うから、おそらくトキコが40代になってからのことだろう。
 
一番、印象的だったのは、やはり、後半でもトキコが思い出した、タツヤの悲しい表情だろう。
 
結婚できなかった、自分の過去の言動を後悔しても、戻らない関係に、苛立ちのようなものも感じられる、いいシーンだった。
 
また、このときの、一緒にいれれば、それで良かったのに、と言ったセリフも、とてもタツヤの心情をストレートに言い表していて、さすが、ライターの言うことは刺さるなと、感心してしまった。
 
もうひとつの、記憶に残るシーンがあった。それは、東が新人のアナウンサー志望の子を紹介されて、表情が、微かに曇るシーン。
 
このシーンは、そんなに派手ではないが、ほんの少しの表情の変化だが、周囲の人たちは、まるでそんなこと気づかないのに、長年パートナーをやって来たトキコには、ハッキリと察知したことが分かるという、これも好きなシーンである。
 
こういう、細かなところに、時間や労力を惜しみなく使っていることが見ている側にもよく伝わってきて、思わずドラマのなかに今回も引き込まれてしまった。
<見逃し動画>第7話 
 
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第7話の公式あらすじ

トキコ(吉田羊)は友人の北野(中村優子)とミナミ(石橋けい)の3人で、いつものように楽しくお酒を飲んでいた。しかし突然、ミナミが泣きながらトイレに駆け込んでしまった。なんとミナミの夫が不倫をしているというのだ。落ち込むミナミを前にラジオの人生相談のようにアドバイスをするトキコだったが、それを拒絶されてしまう。そしてその様子をどこか冷めた目で見る北野。仲の良い女友達のそれぞれの人生観がぶつかり合うことに…。
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

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同棲解消法
今週も、トキコのラジオ番組の人気コーナー・お悩み相談が始まる。
 
相談者は、交際して4年、同棲して3年半の彼氏がいる。いわゆる、この彼氏が浮気の常習犯であった。
 
ある時などは、問い詰めると暴れだし、ものを壊してしまう。だが、翌日には、何もなかったようにしているという。
 
彼女は、彼氏に振り回されるのに疲れたので別れたいのだが、その是非と、その上手い同棲の解消方法を訊いてきていた。
 
これに、トキコは、こう応える。まず、こんな男とは別れてよし。浮気でキライになれないなら、キライなところを見つけるといい。
 
そして、別れ話をする前に、引越し先を確保しておくこと。さらに、別れ話は、トラブルを避けるため、外で行う。
 
それでも、心細いときは、女友達を頼るといいのではないか、と。
 
数日後の夜、トキコは、また、学生時代からの親友、北野とミナミと家で、女子会を楽しんでいた。
 
すると、いつの間にか、話題は、あのときの相談の内容に行き着いた。ここで、ミナミがあのトキコの解決法は、非現実的だと言い出した。
 
これに、トキコも反論する。経済的にも時間的にも、工夫すれば何とかなると。
 
しかし、みなみは、さらに反論する。それじゃあ、子共がいたらどうするの?
 
ミナミは、ここまで言うと泣きながら、席を外す。そう、トキコには、まだ話しておらず、北野は、相談されたらしいのだが、ミナミの夫は、現在浮気をしているらしいのだ。
 
 
専業主婦の決断
ミナミの夫は、1回だけだったと言うらしいが、どうやら関係は続いているという。
 
かと言って、ミナミに離婚の選択肢はなかった。ミナミは夫が好きだったし、そう簡単に割り切れるものではない。
 
トキコは、別居を提案するが、主婦になって何年も経つのに、仕事はそうそう見つかるはずもないだろうというミナミ。
 
仮に、離婚したとして、ミナミはいいかもしれないが、子供は、そんなことは望んでないのではないか。
 
これには、トキコも思い当たる節があった。かつて、哲也が愛人を囲って家に寄り付かなくても、やはり両親が離婚するというのは、悲しいものがある。
 
トキコの母は、トキコの前では哲也のことを悪くも言わなかったし、辛そうなところも一切見せなかった。
 
結局、ミナミは、別居も離婚もしないというところに着地して、帰って行った。
 
トキコは、今回のことは、ショックだった。ミナミの夫が浮気をしたことではなく、トキコにミナミが相談してくれなかったことが。
 
 
哲也の失態
トキコは、北野に一応、ミナミに話してトキコに内緒にしていることがないか、確認する。
 
すると、それはないが、二人に言ってないことならあるという。
 
北野は、トキコと険悪な関係になりたくなかったので、避けていたという。そう、北野は、ここ半年間、不倫をしていた。
 
北野は、彼の離婚などは望んでいなかった。今の状態が、気楽で良いという。
 
ただ、彼が、妻や子供に嘘をついたりしているところを見ると、悲しくなる。それに、最近では、彼が意外と小心者であることがわかり、デートもひと目を忍んで、コソコソするようになったらしい。
 
そんなことより、何より辛かったのが、このことをトキコとミナミに話せなかったことだという。
 
だから、今日は、話すことが出来て良かったと、少し悲しげだったけど、北野は、笑顔を見せた。
 
そんなとき、哲也から写真付きのメッセージが入ってきた。見ると、小鳥が二羽と哲也が写っている。
 
それは、明らかに哲也が撮ったものではなかった。トキコは、哲也に撮らせて送るように言ってくれと、その第三者に向けて、メッセージを打ったのだった。

第7話の感想はここをクリック
今回のサブタイトルは、最後に「秘密とか」と付け加えられた。
 
この「秘密」については、当のトキコにもあるらしく、次回予告から察するに元カレのことで、実はその元カレは、「専業主夫」だったという。
 
ごめんね、結婚してあげられなくて、とトキコが言っていたので、事実婚の状態があって、それを誰にも話してないということか、どうか。
 
個人的には、トキコの秘密は、それだけではないような気もするが…。
 
そんな次回も気になるところであるが、今回のエピソードもかなりトキコにとっては、少し重い出来事というか、本編でも終盤で語っていたように、これまでの考え方というのを反省するところがあったようだ。
 
それは、奇しくも、学生時代からの親友二人のことで、ミナミは夫に浮気をされ、北野は不倫をしていたことが分かった。
 
どちらも、トキコが哲也の浮気で苦しんでいたからこそ、トキコには、秘密にしていたのだ。
 
だからといって、トキコは、ミナミには、つい癖で解決策を提案するが、ミナミのもとめていることは、それではなかった。
 
これは、北野も同じだが、一番の親友と気持ちを共有したかっただけなのだ。
 
印象的だったのは、一番辛かったのは、北野が不倫していることを一番の親友に話せなかったことだと、語る部分だ。
 
誰しも、秘密はあるのかもしれないが、一人ではどうしても、持ちきれないものもあるのではないだろうか。

<見逃し動画>第6話 
 
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第6話の公式あらすじ

トキコ(吉田羊)と父(國村隼)は親戚の結婚・出産祝いに出かけることになった。亡くなった母の姉である伯母(三林京子)とその娘(渡辺真起子)との食事会だが、持っていくご祝儀に新札を用意するのを忘れてしまったトキコは、銀行のATMでキレイなお札を手に入れるべく奮闘。なんとかご祝儀を用意し駆けつけたお祝いの席だが、そこでトキコは伯母たちから、母のつらい過去とそのときの父の振る舞いについて聞かされるのだった…。
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

第6話のネタバレはここをクリック
父娘ゲンカ
今週もトキコの人気ラジオ番組のお悩み相談のコーナーが始まった。
 
相談は、既婚6年目の女性からである。現在、セックスレスではあるが、それなりに満たされて暮らしている。
 
しかし、子供がいないことを考えると、スッキリしないという。このまま、二人で暮らして行っていいのだろうかという相談だった。
 
トキコは、これに応える。確かに、他人と比べたり、周囲の目も気になったりはするだろうけど、大事なのは、夫婦当人同士の気持ちではないだろうか。
 
子供がいないことに、デメリットばかりを見いだすのではなく、前向きに生きていけるのであれば、それで良いと思う。
 
トキコは、こう言って相談を受けきった。そんなある日のこと、父・哲也から電話がある。
 
母方の親戚に、子供が生まれたので、そのお祝いの席を用意しようという。
 
トキコが食事代をもつというと、哲也は、祝儀袋だけ用意するという。ここで、祝儀袋にどちらが、いくら出すかで父娘ゲンカが始まってしまう。
 
話にならず、一度電話を切るトキコ。しかし、すぐに哲也は、掛け直してきて、何事もなかったように、話を進める。
 
これをやられると、いつもトキコは、呆れて怒る気もなくなってしまうのだった。
 
そして、お祝いの会食当日、父との待ち合わせ直前に、新札のないことに気づき、トキコは、銀行に駆け込んだ。
 
調べたところ、ATMで出し入れすれば見つかることがあるという。これをすぐさま実行するトキコだった。
 
 
兄や姉のこと
結局、哲也も銀行に呼びつけ、二人がかりでATMを使って、新札探しに悪戦苦闘した。
 
何とか、祝儀袋の体裁を整え、蒲原父娘は会食の店へと急いだ。すでに、店には、母の姉にあたる景子と従姉妹の恵美子が待っていた。
 
バタバタと席につく二人を見て、呆れて笑うしかない景子と恵美子。飲み物は、哲也がオレンジジュース、トキコが炭酸水をオーダーする。
 
そう、トキコは、哲也の下戸体質も見事に受け継いでいたのだ。
 
料理が出揃い、乾杯をして、親戚同士の遠慮ない会話で盛り上がっていく。今回産まれたことで、恵美子は、早くも「おばあちゃん」になり、景子は、「ひいばあちゃん」の地位を獲得したことになる。
 
トキコが、良い機会だからと、自分の知らない、哲也と母の新婚時代の話をしてくれと、訊き出そうとする。
 
すると恵美子が、昔、哲也の家に泊まりに行ったとき、夜中、景子にトキコの母が泣きながら、話をしていたことを思い出した。
 
哲也は、ここで慌てて、誤魔化そうとするが、もう遅かった。4人のテーブルには、張り詰めた空気が流れ始めた。
 
恵美子が聞いた話は、トキコの母が何度も流産をして子共が産めないと、姉の景子に嘆いていたらしいのだ。
 
トキコもこれを聞いて、ハッとしたのだった。
 
 
母の気持ち
トキコは、母が41歳のとき、生まれた娘で当時の高齢出産としては、珍しかった。
 
その前に、正確な数字までは分からないが、流れてしまった兄・妹がいたことは、直接母の口から聞いたことがあった。
 
聞いた時は、あまりに幼いトキコは、何のことだか、理解できなかった。それなのに、なぜ母は、トキコに話したのだろう。
 
この気持ちを、景子が説明する。彼女は、誰かに話さずにはいられなかった。哲也は、そんなことは気にもとめない。
 
そんな時代だったのだ。何も哲也が特別ではなく、女は子共産まないと一人前とは認められなかったのだ、と。
 
トキコは、このことをエッセイに書き起こす際、母の悩みや苦しみが痛いほどに分かり、生前に母のことをいたわってやれなかったもどかしさに涙がこぼれて止まらなくなった。
 
冷静になって考えてみたら、トキコと哲也の間には、何も美談やいい話ばかりではなかった。
 
勝手にそういうものを排除して、エッセイを書いていた自分を反省した。
 
そう、哲也には、傷つけられ、失望したこともあった。母や、会えなかった兄・姉のためにもありのままのことを書いて、笑い飛ばしてやろうと、トキコは堅く誓ったのだった。
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今回のエピソードで、トキコは、改めて母がどういう思いで自分を産んだのか、その思いに初めて触れることになる。
 
流れてしまったという、兄や姉がいたこと。それ自体は知っていたが、それを聞いたときは、理解できなかったので、無意識のなかに閉じ込めていたトキコの記憶が蘇った。
 
女は子供を産んで一人前。そんな時代の話である。男は、何も哲也だけでなく、皆そうだったという。
 
今のトキコからすれば、母の苦悩が痛いほど分かり、また哲也を責める気持ちもある。
 
ところが、きっと哲也も今となっては、そのとき、母に思いやりを持てなかった自分を悔いても、母は、すでにこの世にいない。
 
そんな哲也とトキコの間にある、モヤモヤした何かをきっとトキコは、エッセイに書き残していくのだろう。
 
今回は、最後のサブタイトルが「幸せとか」と付け加えられた。トキコにとっての「幸せ」とは何か。
 
おそらく、トキコは、独身を貫くようだし、恋人がいるわけでもなさそうだ。
 
そんななかで、次回、再登場する親友の一人が、どうやら夫に浮気をされてしまうらしい。
 
ヘビーなテーマが続くように思われるが、何だかそれを「書き倒して笑い飛ばす」ところに、トキコの覚悟のようなものを感じた気がした。
<見逃し動画>第5話 
 
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第5話の公式あらすじ

父親について執筆しているエッセイがネタ切れになってきたトキコ(吉田羊)。幼いころ父と楽しく遊んだ思い出がないという話から、東(田中みな実)に「子ども時代をやり直しては」と提案され、父(國村隼)と二人で動物園に行くことに。しかし自由気ままに歩き回る父に振り回されるばかりで良いエピソードなどとても作れそうにない。ところが帰りに寄った昔なじみの店で、トキコの知らない昔の父の仕事話や、幼い頃の2人のエピソードを知らされることに…。
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

第5話のネタバレはここをクリック
動物園でやり直し
至って順調に書き進んでいた、父親・哲也に関してのエッセイが、このところトキコの忙しさもあってか、ネタに尽きて書き淀むことが多くなった。
 
そろそろ、新しいネタやエピソードを仕入れなければならないと思っていたトキコ。
 
今日もトキコのラジオ番組でリスナーの相談に向き合う。相談内容は、未婚の女性からで、最近、知人や友人がSNSに子供の写真をアップしているのを見ると、心が乱れるのだというのだ。
 
実は、同じ経験をトキコは、すでにしており、その時のことを説明する。トキコは、心がザワつく写真をよく見てみると、その写真は娘と父親のもので感じていることが分かった。
 
これは、その娘が、自分が感じなかった父親の愛情に嫉妬しているということに気づいたという。
 
しかし、今となっては、年老いた父親に文句を言っても仕方がない。すると、ここで、東が何気につぶやいた、今からやり直せばいいという言葉がトキコの心を掴んでしまう。
 
そこで、すぐさまトキコは、半ば嫌がる哲也をなだめて、小さい頃行きたくて行けなかった動物園に哲也と一緒に行くことになる。
 
そうすれば、ロケーションは申し分ないわけで、そこで何かホロリとするエピドードの一つや二つはできるはず、とトキコは確信していた。
 
ところが蓋を開けると、動物園に入ると、すぐに哲也とはぐれてしまうトキコ。その間に、トキコのファンという、子供連れのママさんに握手や記念撮影を頼まれてしまう。
 
その様子を遠くから、哲也は見守っていたのだった。
 
 
ペリカン28万円
初めて、娘の仕事がどんなものか、目の当たりにした哲也は、びっくりしてしまう。
 
それから、母娘二人で園内を回っていくが、待てど暮らせど、それらしいエピソードの「え」の字も出てこない。
 
そこで、トキコは、しびれを切らし、自分から昔母と3人で行った家族旅行の話などをふってみるが、哲也にとっては、それらは忘却の彼方にあったらしい。
 
そんなとき、哲也がペリカンの前で立ち止まり、ペリカンの値段を言い始めた。
 
動物園に行くことになったので、哲也は、雑誌の記事にあった、動物の値段が載っていた部分を切り取ってきていたのだ。
 
こうして、哲也は得意げに動物の値段を声高に言っては、まわりに白い目で見られ、挙げ句には、全てを回る前に疲れ果て、ベンチに座り込んでしまった。
 
そして、腹が減ったなどと、子供のようなことを言い出し、昔の仕事仲間のとんかつを食べに行くことになる。
 
その仕事仲間は、沼田といい、トキコも知らないわけでもなかった。
 
動物園に行けば、エッセイのネタも見つかり、トキコの心に欠落した父の愛情も埋まると思ったが、哲也に限っては全くの無駄骨に終わったように思えた。
 
 
哲也の仕事について
かつては、遊び好きで野心家だった哲也。哲也は、貴金属の小売と卸を生業にしていた。
 
経済成長期からバブルが弾けた激動の時代を生き抜いた哲也。類は友を呼ぶとは言うが、沼田は、いち早く見切りをつけ、地道な道を選んだ数少ない旧知の友だった。
 
店に入ると、沼田は、トキコのラジオのことも、書籍のこともまんべんなく気にかけてくれていて、それを哲也に話してくれて、トキコにはこれがとても嬉しかった。
 
昔の哲也の仕事の様子なども話してくれた。信じてくれる、好いてくれる人には、とことん付き合うのが哲也の信条で、当時難攻不落と言われた百貨店と契約を成し遂げたのは、仲間内でも哲也だけだったという。
 
ただ、その分敵も多く、当時としては同業者の嫉妬の的となり、哲也が愛人を囲っている文書が、取引先に出回ったこともあったそうだ。
 
トキコは、ここで初めて哲也の仕事のことを聞いた。何しろ、現役バリバリの頃は、愛人を作って家に帰って来なかったから、その話は新鮮だった。
 
食事が終わり、トキコが神経質に口元を気にしていると、沼田はこういう話を聞かせてくれた。
 
まだ、トキコが赤ん坊のころ、一緒に食事をしながら、よく哲也がトキコの口元を拭ってやっていたらしい。
 
トキコは、これを聞いて、少なくとも赤ん坊のときは、ほんの少しでも哲也といた時間があったことが分かり、わずかだけれど、心の欠落が埋まったような気がしたのだった。

第5話の感想はここをクリック
今回のエピソードのサブタイトルは、「嫉妬とか愛情とか」と最初にあり、最後に「絆とか」と結ばれた。
 
このドラマ、毎回哲也とのエピソードと、ラジオの相談内容が上手くリンクしていて、とても気持ちよく、楽しく見ることができる。
 
今回は、相談内容を回答し切れず、さすがのトキコも投げ出したところ、ふと東が口にした言葉を実行してみて、大失敗したはずが、怪我の功名で思わぬ、収穫を得る。 
 
それは、トキコの知らない哲也の仕事のことだったり、トキコの幼い頃の哲也から受けていた愛情だったり、である。
 
もちろん、哲也は、遊び人で野心家でもあり、愛人もいたということは、トキコも知っていた。
 
しかし、自分が赤ん坊のとき、父親とどう接していたとか、母が亡くなってしまった今となっては、それを知る者は数少ないことだろう。
 
それが、たまたまトキコの癖が、なんと哲也の癖の名残で、そこには確かに哲也の愛情があり、家族の絆も存在したということだろう。
 
さて、次回は、そんななかで、またもやトキコの知らない事実が発覚するようである。
 
それは、亡き母のことであったりするらしいが、それがどんなラジオの相談と繋がるのか、そこは間違いなく見どころになるだろう。

<見逃し動画>第4話 
 
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<予告動画>

第4話の公式あらすじ

トキコ(吉田羊)のエッセイが掲載された銀座のタウン誌『銀座百点』。それを探しに父(國村隼)と二人で銀座を訪れたトキコ。しかし、最近の銀座はすっかり様変わりしてしまい、思い出の店がいくつも移転したり、なくなったりしていた。何とかお目当ての『銀座百点』を見つけ喜ぶ二人は、早めの夕食を取ることに。店に入るなり早速、掲載されたトキコのエッセイを読む父。そこには、父と母(富田靖子)の出会いの話が書かれていて…
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

第4話のネタバレはここをクリック
思い出の銀座
蒲原トキコのラジオ番組でも、人気のコーナー、今週のお悩み相談が始まる。アナウンサーの東が、アクリル板越しにトキコと向かい合って、寄せられた悩みを読み上げていく。
 
今週の相談は、21歳の大学生から。彼女は、東京生まれの東京育ちのいわゆる、江戸っ子である。
 
東京のいろいろな場所に思い出があり、大好きだった東京。しかし、オリンピックに伴う再開発で、そんな場所がなくなるばかり。
 
そんなわけで、彼女は、同じ東京生まれ、東京育ちのトキコに、この寂しさや喪失感との向き合い方を訊きたいという。
 
すると、トキコは、気持ちは大いに分かる、しかし、これは物理的には仕方のないこと。ここは、新しい東京をこれまでと違う視点で楽しもうではないかと持論を持ち出すのだった。
 
トキコの父・哲也の思い出の東京は、圧倒的に銀座だった。よく幼い頃、哲也と亡くなった母には、銀座に連れてきてもらっていた。
 
そんなトキコは、銀座の店頭などに置いてあるフリーのタウン誌に、両親の思い出を文章に書き寄稿した。
 
それを実際に手にとって見たくて、トキコは、わざわざ哲也を呼び出して、銀座を歩くことになる。
 
銀座に着き、最初はアテもなく歩いて、入った店で見つかるだろうと思っていた。そのタウン誌は、トキコも両親が買い物をしている間、いつも手にとって読んでいた馴染み深いものだったのだから。
 
だが、それから時が経ち、街並みも様変わりして、2軒、3軒と入ってみたが、どの店もそのタウン誌の存在すら知らないというのだった。
 
 
もしも…
哲也やトキコがよく来ていたころは、どこにでもあった、そのタウン誌だが、今やちょっと銀ブラしたからと言って、こうも見つからないものか。
 
トキコが困り果てたとき、哲也が昔よく利用していたセレクトショップに行こうと言い出した。
 
そして、その店があった場所に二人が何とかたどり着くと、なんとその店は、すぐ近くに移転したらしいことが分かる。
 
その店へ入って、哲也が以前のように店員に馴れ馴れしく話しかけるが、ここは曲がりなりにも高級店である。
 
今の哲也は、ほとんど一見客と同じ、冷やかしのような扱いしかしてくれない。
 
そこへ、上客と思われる富裕層の老夫婦と孫娘らしい家族連れが現れる。店員は、がらりと態度を変え、その客の方にかかりっきりになる。
 
トキコは、この家族連れを見て、あれこれとタラレバの想像をせずにはいられなかった。
 
自分がもし、子供を産んでいたらとか、哲也が仕事に失敗しなかったらとか、母がまだ生きていたらとか…。
 
思いに耽っていると、哲也がやっとタウン誌を発見したので、二人は早々に店を出たのだった。
 
 
哲也と母との再会
店を出ると、哲也は腹が減ったので、これも昔よく行った蕎麦屋に行こうと言い出した。
 
しかし、その蕎麦屋はもうその場所にはなく、店を閉めていた。哲也は、それを知り、テンションダダ下がり、一転して珍しく寂しそうな表情を見せる。
 
トキコもそんな哲也が可哀想になってしまい、とりあえず、近くの居酒屋へ哲也の手を引いていくのだった。
 
居酒屋に入ると、早速哲也は、トキコの書いた文章を読みだした。だが、すぐに、銀座での哲也と母のエピソードが間違っていると言い出した。
 
そこで、本当の話を哲也は、トキコに初めて語り始める。哲也と母は、一度、母の家族に反対され、結婚する前に別れていた。
 
別れて半年、今のようにケータイで声もすぐに聞けるような時代ではなかった。だが、ずっと哲也は、母のことを思い続けていた。
 
そんなとき、ここ銀座で偶然、母に再会したというのだ。そんな話を聞いて、トキコは、改めて銀座は、哲也にとっても、自分にとっても特別な街だと感じた。
 
だが、その銀座も、あのころの面影はもう殆ど残っていない。
 
それが、東京という場所の宿命かもしれないが、やはり、思い出の場所が変わっていくのを、肌で感じて、トキコは、一抹の喪失感や寂しさを禁じ得なかったのだった。
第4話の感想はここをクリック
今回のエピソードは、サブタイトルが「時代とか東京とか」とあって、最後に「面影とか」とついて、物語が一層締まったものに感じた。
 
個人的にも、一時期、東京で暮らした経験から、トキコや哲也、そして、ラジオの相談者の気持ちは、分からなくもない。
 
だが、これは、何も東京に限ったことではないかもしれない。地方の都市であっても同様で、市街地の都市開発などは、目覚ましい速さで進んでいる。
 
それに伴い、郊外においても市街地で働く人のためのベットタウンとして、小さなころに遊んでいた空き地などにマンションや住宅街ができたなんてことは、身近にある。
 
そんな光景を見ると、やはり、誰でも寂しい気持ちになる。けれど、思い出と記憶は、いつまでも残る。
 
とは言っても、時が経つにつれて、思い出すことさえあまりなくなり、記憶の片隅で薄れてしまっていくのだ。
 
そんなことを、哲也は、ぼんやりと、こう呟いたのがとても印象的だった。銀座もどんどん薄くなっていくなあと。
 
何だかそれは、人の命が永遠でなく、いつかは消えてなくなっていくという、哲也の人生はもちろん、誰にでも当てはまるようで、とてももの悲しいけれど、日常の儚さみたいなところが、上手く表現されていたと思う。
<見逃し動画>第3話 
 
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第3話の公式あらすじ

父(國村隼)から、食物アレルギーの疑いがあると一報を受けたトキコ(吉田羊)は、病院に連れていくことに。しかし、診断結果は何事もなく、せっかく来たからという理由で突然「顔のシミを取りたい」と言い出す父。呆れたトキコは学生時代からの女友達である北野(中村優子)とミナミ(石橋けい)に愚痴を言う。いまや「男性の美容」は普通のものだと頭ではわかっているはずのトキコだったが…。
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

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妻の自意識
毎週おなじみ、トキコのラジオ番組に、ある相談が寄せられる。40代の主婦の方からの相談で、夫が急にカツラを作ったというのだ。
 
これまでの坊主頭ではなく、今後はカツラを着けて生きていくという。妻は、周囲の目があるのももちろん、本人も急に変わってしまった、頭髪のある夫の姿がどうしても嫌らしい。
 
一応、やんわりと坊主頭のほうが似合うなどと、言っても頑なに、カツラを外す気配はない。
 
デリケートな問題だけに、他人事とは言え、さすがのトキコも頭を抱える。
 
そして、トキコは、こう応えた。夫は、そこまでの覚悟を決めて実行に移した。あとは、カツラの夫を持つ妻という、自意識を変えていければ、問題は良い方向に向かうのではないだろうかと。
 
番組が終わり、帰ろうとすると、トキコのケータイに父・哲也から着信履歴が残っていた。
 
そこで、かけ直すと、哲也は、苦しそうに、食事のあとらしいが、体中が痒くなり食事も喉を通らないという。
 
食物アレルギーなのか? 哲也も自覚がなかったので、トキコの方で病院での検査の手配をしておくことになる。
 
後日、どうしても同伴してほしいと哲也に頼まれ、一緒に病院へ。すると、医師は、特に異常はない。70代を過ぎて、アレルギーを発症することはまずない。
 
しかも、哲也は、1ヶ月前にすでに食物アレルギー検査を行っていて、これまた陰性だった。
 
 
男のくせに
医師は、普通の軟膏を処方し、哲也はしょんぼりしたまま、トキコは帰ろうとした。
 
が、哲也が急に思い出したように、眉間辺りにあるシミを取ると言い出した。
 
そもそも、ついでとは言いながら、本来の目的から大きく外れ、処置を受ける哲也のしかめっ面を横目に腹立たしくてしょうがないトキコ。
 
それでも、哲也は、あっけらかんと、身だしなみに年は関係ないとか、前から気になっていたとか、屁理屈を言っている。
 
もともと、この日は、親友の北野とミナミと会う約束だったので、トキコは、哲也との食事をキャンセルしてしまう。
 
ミナミは、既婚者で子供あり、北野は、独身でトキコ唯一の同士と言える。
 
トキコは、3人で宅飲みをして、今日の哲也のことが話題にあがった。
 
すると、トキコは、肉親だからそうなのかもしれないが、一般的には哲也がシミを気にしても、別段不思議ではないと、二人して哲也を擁護する。
 
ここは、トキコが哲也の機嫌を取っておいたほうがいいという、結論に達する。
 
ということで、哲也の様子の伺う内容のメッセージを送信するトキコだった。
 
 
セルフケア
それから、話題は、美容の話に流れていく。ミナミは、小顔になるドライヤーを買ったと見せびらかすが、トキコが使ってみても、効果があるかどうかは、疑わしい。
 
すると、北野が、この間体験してきた、朝までやっているエステがあり、そこは、かなりの力技だったけれど、それなりに満足したという。
 
それを聞くと、ミナミは、居ても立っても居られなくなり、今から三人で行こうと言い出した。
 
聞けば、家のことは、大丈夫だという。で、タクシーでそのエステに向かう途中、ミナミは、酒の飲みすぎで酔いつぶれ、リタイアしてしまう。
 
そのエステは、アジア系だった。施術は、痛気持ちいい感じだった。施術を受けながら、哲也の話に北野が触れる。
 
うちの母は、毎日同じでつまらなくて、今まで食べたことないものを急に食べたいということがある。
 
それは、北野の母が、刺激を欲しているからで、おそらく哲也も老いて、同じような気持ちになったのではないかという。
 
これを聞いて、妙に納得したトキコであった。哲也は、何も誰かに言われたとか、色気づいたわけでもなかったのかもしれない。
 
年老いた自分の生活に刺激を与え、自分で自分を励ましていたのだ。そう考えると、トキコは、哲也に対する、この間の言動を反省するしかなかったのだった。
第3話の感想はここをクリック
仕事をリタイアして、いわゆる老後に入った人々は、特に趣味や打ち込むものがなければ毎日がただ過ぎていくだけ。
 
そんな哲也の生活のことを想像させる、今回のエピソードだった。それが、ドラマのなかのテーマのメインではなかったかもしれないが。
 
今回のサブタイトルは、最初は、「美容とか見た目とか」ときて、最後に「偏見とか」と付け足された。
 
本編は、ラジオのお悩み相談から始まった。夫が急にカツラをし始めた妻からの相談である。
 
これが、実話かどうかは定かではないが、この時点では、このカツラの回答と、哲也のことは、全く繋がっていなかった。
 
しかし、哲也が、年甲斐もなく、シミを取ったりして見た目を気にして今更、色気づいてと、毛嫌いしてしまう。
 
だが、それは、哲也にとっては、毎日の生活のなかで自分を元気にする、一つの処世術なのかもしれなかった。
 
そして、カツラを妻に黙ってまで作った夫は、長年の夢である、髪の毛を手に入れ、明日への活力としていたのである。
 
要するに、それを表面だけを見て、非難していたのは、一番近くにいた、妻であり、娘であるトキコだったのだ。
 
どうしても身近な人の言動には感情的になるときも、そう考えると、少しだけ優しくなれるのかもしれないと思わせる、良いエピソードだった。
<見逃し動画>第2話 
 
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<予告動画>

第2話の公式あらすじ

ある日、父(國村隼)からの提案で叔母(松金よね子)のお見舞いに行くことになったトキコ(吉田羊)。華道の師範としてバリバリと働き、独身を貫いた叔母は自分で用意したケアハウスに入居した。「外の空気が吸いたい」という願いをかなえるため、トキコはスーパーでの買い物に付き合う。自力で動けない叔母のため久しぶりの外出を精一杯楽しく演出するトキコ。しかしスーパーから戻ると叔母の部屋には見知らぬ女の姿があり…。
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

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独身女性の老後
蒲原トキコは、ラジオパーソナリティをやったり、エッセイを書いたりしている。
 
トキコの父・哲也は、70代を少し回ったところ。この前、しっかり者だった母の墓参りの帰りに、哲也のことをエッセイに書くことになった。
 
これはトキコが以前からやりたかったことで、何も知らないで亡くなってしまった母と同じ思いを哲也に対しても、したくはなかったからである。
 
ある日の午後8時。トキコのラジオ番組でも人気の相談コーナーが始まった。
 
今回の相談は、30代独身の女性からの相談で、彼女は、自分が家庭を持つことを意識したことがなく、老後のためにと都内にマンションを購入した。
 
ところが、そんな矢先に思いがけず、彼氏が出来、マンションのことを打ち明けようか、悩んでいるという。
 
トキコは、正直に話して相手の反応次第では、将来の展望も明るくなるのでは、と一刀両断してみせる。
 
ある日、トキコは、亡くなった母の妹・ばあばの入居しているケアハウスへ、哲也と二人で見舞いに行くことに。
 
ばあばは、独身を貫き、誰の援助も受けず自力でケアハウスに入居した。自分で老後のことまで、きちんとしているばあばは、トキコの目標でもあった。
 
そんなばあばは、認知症だった。元気な頃は、よく哲也と喧嘩をしたものである。
 
 
元気なオレンジ色
少しでも元気を出してもらおうと、ばあばにやりたいことがあるかと訊いてみるトキコ。
 
すると、散歩とか、買い物とか、外の空気を吸いたいというばあば。トキコは、その外出をばあばに思いっきり楽しいものにしてやりたくて、ばあばの服をコーディネイトして、メイクをしてやったりした。
 
オレンジ色の口紅とマニキュアは、活発なばあばのトレードマーク。目的地を近所のスーパーにして、哲也を置いて女子二人でお出かけ。
 
ばあばは、道端の雑草の花にも大喜び。そう、ばあばは、華道の師範だったから、職業柄、その反応はごく自然なことなのだ。
 
今日ぐらいは、食べたいものを好きなときに食べればいい。トキコは、つかの間のショッピングをばあばに満喫してもらう。
 
部屋に戻ると、師範のころの弟子が紅い花を活けてくれていた。すると、それを見て。トキコは足がすくんでしまった。
 
紅い花は、母が苦手だったもの。そして、昔哲也が入院していたときも、赤い花を活ける女性がいたことを記憶していた。
 
ばあばは、楽しみにしていたマグロの刺し身に舌鼓を打つ。ばあばにも、笑顔と明るい表情が戻ってきたような気がする。
 
そのあと、トキコは、スーパーで買った洗面器にお湯を張り、ばあばを足湯に入れてあげた。
 
ばあばの足を洗いながら、トキコは、ばあばに昔の話をして、とせがむのだった。
 
 
遺族の気持ち
ばあばは、戦後の幼い頃に見た、近所のキレイなお姉さんの話をしてくれた。幼いばあばには、憧れだったけど、彼女は、家族のために身体を売っていたという。
 
哲也が、戦時中の話も聞かせてくれた。思えば、哲也が自分のことを話すのなんて、あまりないことだ。
 
トキコは、ばあばを足湯に入れた後、オレンジ色のペディキュアを塗ってあげた。
 
そして、これが、ばあばと会った最後の機会となった。ばあばの葬儀はいつになく静かだった。
 
仕切り屋だったばあばは、葬式のときはうるさくて仕方がなかった。今にも、起きてきそうな死顔だった。
 
いよいよ、ばあばとお別れをしなくてはならない。トキコは、お棺のなかにオレンジ色のマニキュアと口紅をどうしても入れてあげたかった。
 
しかし、それは、葬儀屋の担当者が燃やすと有害なガスを発する恐れがあると、これをさせてくれない。
 
せめて、口紅だけでも、食い下がるトキコ。ところが、やはり相手も禁止事項は、守らなければならない。
 
その話を聞いていた哲也が、珍しく、この葬儀屋に苦言を言い出した。これっぽっちのものを燃やしたから何だ。遺族の気持ちはどうだっていいのか。
 
終いには、哲也はほとんど怒鳴っていた。そんな、優しくて強くて頼もしい哲也の姿をトキコは、初めて見たような気がしたのだった。
第2話の感想はここをクリック
今更のように思うが、トキコと哲也の父娘は、結構仲が良く、トキコが何か思うところはあるようだが、こういう関係もいいと思う。
 
それというのも、冒頭の前回の振り返りのところで、トキコは、哲也のことを「君」と言った。
 
今のところ、あの一回きりだが、あの場面がどうにもインパクトがあって、不自然でありながら、そういうことが許せる関係というのも、またいいのかもしれないと思ってしまう。
 
そして、前回もあったが、トキコが今ひとつ、哲也のことで踏み込めないところ、それがどうやら哲也の女性問題のようである。
 
少なくとも、今回のエピソードで分かったのは、哲也が入院していたとき、母が生前に挿しておいた花瓶の白いカールの花を捨て、それを紅い花に挿し替えた女性がいたという記憶が、トキコにはあるらしい。
 
さらに、この紅い花は、現在の哲也の部屋にもあった。これから、徐々にこの赤い花の女性との関係は、明らかになっていくだろう。
 
おそらく、今回は、20年以上前の記憶だし、何かトキコの勘違いなのかもしれないが、そんなこと、いくら仲が良くてもそうそう、訊けるものではないと思う。
<見逃し動画>第1話 
 
Tverでの配信は終了しました
 
第1話の公式あらすじ

ラジオ番組『トッキーとヒトトキ』のパーソナリティであるトッキーこと蒲原トキコ(吉田羊)は、毎週リスナーから寄せられる「お悩み相談コーナー」で大人気。しかしそんなトキコにも悩みが…父親の蒲原哲也(國村隼)である。自由奔放な父に振り回されるトキコだが、ある日、父について“エッセイ”を書こうと決める。そこには亡き母の人生と、父への愛憎が入り混じる娘の秘めたる思いがあって…。可笑しくもほろ苦い家族の物語が今、幕を開ける!
 
<出典>生きるとか死ぬとか父親とか公式

第1話のネタバレはここをクリック
卒塔婆を持つ女
蒲原トキコは、ラジオパーソナリティーや、コラム、エッセイなどを書いて生計を立てる独身40代。
 
ある日のこと、トキコは、70代になる父・哲也と、18年前に亡くなった母の墓参りへと出かける。
 
独身40代ともなると、母の卒塔婆を持ち、堂々とタクシーにも乗れる。
 
哲也とは、お寺の近くにある墓石屋で待ち合わせ。見かけは金を持っていそうだが、実を言うと、ほとんど財産らしいものは、すでに失くしている。
 
それでも、見栄を張って派手なジャケットとか着るから、見知らぬ老婆から声をかけられることもあるらしい。
 
母は、聡明で明るくて、ユーモアのある人で、62歳で亡くなった。
 
哲也は、古希を過ぎた頃から、それまで尖っていたところも、どんどんと丸くなった。
 
今日も、哲也は、面識もないのに、蒲原家の隣の墓に余った水をかけてやったりしている。
 
帰り際には、お参りしてすぐ帰るのも、母が寂しがるからと、今度おにぎりでも持ってきて、お寺で食べようなどという。
 
哲也とは、これまで何度か同居を試みたが、どうしても衝突してしまい、上手くいかなかった。
 
寺から出ると、決まって二人は、ファミレスで昼食を取る。そこでは、いつも二人で生前の母の話になってしまう。
 
食後には、必ず、甘え上手な哲也は、ドリンクバーでトキコにロイヤルミルクティーを作ってもらうのだった。
 
 
父の引っ越し
哲也は、コーヒーを飲まない。当然、ファミレスのドリンクバーには、ロイヤルミルクティーなる飲み物は、置いてない。
 
トキコが、ホットミルクと紅茶で周りの目も気にせず作っていることを、哲也は知らない。
 
トキコがロイヤルミルクティーを哲也の目の前に差し出す。礼を言い、それを飲む哲也の手元にこれ見よがしに置いてある封筒。
 
トキコが訊くと、近々哲也は、引っ越すつもりで、その物件というのも、哲也の年金では払いきれないらしい。
 
そして、トキコには、何も言わないで、目で訴えてくる。仕方なく、トキコのほうが折れて、家賃の支払いを了承するトキコ。
 
このとき、トキコは、交換条件を哲也に提示する。それは、父・哲也のことをエッセイに書くというものだった。
 
哲也に異論はなかった。トキコがこんなことをいい出したのには訳があった。トキコは、亡くなった母に関して何も聞けなかった。
 
そういう後悔は、哲也に関しては、したくなかった。引っ越しとなると、一人では大変だろうと、手伝うことを申し出るトキコだったが、何かと尤もらしい理由をつけて、手伝わなくていいという哲也だった。
 
 
結婚とは?
深くは追求しなかった。引っ越す理由も、一人では到底掃除とかできないくせに、来なくていいと言った訳も。
 
結局、引っ越したあと、トキコは、哲也の新居を訪ねた。そこは、大きな団地になっており、一度入ったら抜け出せそうにないほどである。
 
向かいの部屋には、新婚夫婦が住んでいた。何ヶ月目かは、訊かなかったが、新妻は妊娠中で、歩くのさえ、キツそうだった。
 
哲也の部屋に入ると、玄関の傘立てに尋常ならざる数の傘が立っている。哲也の理屈では、それは必要なものだという。
 
広めの部屋には、ものも多かったが、しっかりと整理整頓、掃除がされていた。それが、哲也一人でやったものとは、到底思えない。
 
そして、仏壇はなかったが、母の遺影と位牌のそばには、母の苦手だった紅い花が活けてあった。
 
結婚って何? そう母に訊いたことがあった。これに母はこう応えた。
 
死ぬほど好きだったことを忘れないこと。そんなことを哲也に話しても、彼は、ただ苦笑いするだけだった。
 
トキコが生まれる前は、確かにそうだったのかもしれない。だが、トキコが物心ついたときの二人には、もうすでに男女のそれは、失くなっていたような気がしたのを覚えている。
第1話の感想はここをクリック
ここ最近では、あまりないような気がする、珍しいノンフィクションに近いリアルストーリーの、このドラマ。
 
原作は、様々な分野で活躍するジェーン・スーの著『生きるとか死ぬとか父親とか』というエッセイ。
 
もちろん、多少の脚色は、あるにしても、見どころのひとつに、ラジオの人生相談のコーナーがある。
 
HPでの紹介では、毎話恒例になるようで、相談、回答内容すべてがジェーン・スーの監修によるものらしい。
 
なるほど、トキコのラジオでの回答内容が、真に迫っていて、本当に親身に、それでいて歯に衣着せぬものになっているのには、そういう、手抜きなしの真剣勝負の切れ味を感じた。
 
そして、何と言っても、深夜ドラマとは言え、キャストにもスキが一切ない。
 
なんと、父の哲也役を國村隼、娘のトキコ役が吉田羊という、絶対の安心感を持って見ることができる。
 
企画から数年かかったとはあったが、今だからこそ、このドラマの、家族というものの、考え方が問われるときかもしれない。
 
じっくりと、味わいながら見たいドラマになっていると思う。
 
ちなみに、初回のエピソードでは、どうやら哲也は、昔、不義理をはたらいたようで、そのことを、トキコが、まだ心のどこかで憎んでいることに気づいてしまう。
 
次回、チラッと予告部分で見えた紅い花を活ける女性が登場するようだ。その女性にトキコは、一体どのような言動をとるのか、見守りたいと思う。

生きるとか死ぬとか父親とかの内容

公式サイト

原作は、ラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔をもち、女性からの圧倒的な支持を集める”独身のカリスマ“ことジェーン・スーが、自身の家族の出来事と思い出を描いたリアルストーリー。つまり、主人公のモデルはジェーン・スー自身であり、そんな主人公を吉田羊が演じます。
 
<出典>テレビ東京公式

<出演者>

蒲原トキコ(現在):吉田羊
蒲原哲也(トキコの父):國村隼
蒲原トキコ(20代):松岡茉優
トキコの母親(回想):富田靖子
東七海(アナウンサー):田中みな実
今西(トキコの担当編集者):DJ松永
中崎(ラジオディレクター):オカモト”MOBY”タクヤ
近田(編成作家):森本晋太郎
遠山(ラジオ音響):ヒコロヒー
青柳タツヤ:岩崎う大
岩井勇気:岩井勇気
平子祐希:平子祐希

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生きるとか死ぬとか父親とかの感想

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